海外でクレジットカードをめぐるトラブルに巻き込まれたら

海外でのクレジットカード使用とトラブルについて

海外ではクレジットカードを使ったほうがよい理由

旅行や出張で海外に行くときには、なるべく現金を持たずにクレジットカードを使って支払うほうがよいといわれます。 なぜなら、現地の通貨に交換する際に手数料として1~1.5%ほど引かれるため、それであればクレジットカードで支払を行い極力現金は交換しない、使わないようにするほうが賢いすごし方だからです。

また、現金をたくさん財布に入れておくと盗難や恐喝といった事態に巻き込まれた場合の被害も大きくなるため、多額の現金を財布に入れるのは危険ともいえます。

では、クレジットカードがあれば問題なしといえるでしょうか?実際には、海外在住時にクレジットカードにまつわるトラブルに見舞われて大変だったという声を耳にすることがあります。

今回は、海外でクレジットカードをめぐるトラブルの原因を理解するとともに、トラブル予防のためのポイントをお伝えしたいと思います。

海外でのクレジットカードをめぐるトラブルと原因

海外でクレジットカードが使えなくなってしまったという場合、大きく分けて2つの理由があります。
1つ目の理由として考えられるのは、セキュリティの甘いATMから自分のクレジットカードでキャッシングをしたことがきっかけで、自分のクレジットカードを不正利用されてしまったというケースです。 

海外でも銀行のATMなどであれば安全でしょうが、ギャンブル場やストリップ劇場などに設置されているATMは比較的セキュリティが甘いといわれており、そのような場所でついつい遊び金をキャッシングしてしまうことで、後々トラブルに巻き込まれる可能性があります。

2つ目の理由としては、切符売り場などで人助けを装って「チケットを買うのを手伝ってあげるから、あなたのクレジットカードを貸してほしい」と言ってカードを受け取り、カード情報を盗まれ悪用されてしまうケースです。 

人助けの他にも、私服警官を装い「不正入国でないかチェックする」などと言って人のパスポートやクレジットカードを拝借し、その間にカード情報を盗まれるというのも同じ類です。

両方とも現地に慣れていない人が起こしがちな事例ではありますが、まずは如何わしいところでクレジットカードは使わない、知らない人にクレジットカードを渡さないといった警戒心を持つことが大事です。

海外で安心してクレジットカードを使うための事前の準備とは

では、海外滞在時により安心してクレジットカードを使用するには、どのような準備をするのが望ましいでしょうか?

まず考えられるのは、クレジットカードを2枚以上持っていくこと。 仮に1枚がトラブルに見舞われて使えなくなったとしても、もう1枚あれば買物や食事、イベントなどを楽しむことができます。より有意義に海外で過ごすためにも、カードを複数枚持つことは必須と言えるでしょう。

また、磁気ストライプ型のクレジットカードから、ICチップ搭載のクレジットカードにするのも1つの手です。

ICチップ搭載のカードにすることで、カードに付帯する情報を抜き取られて偽造されるリスクを大幅に軽減することができます。また、署名ではなく暗証番号での決済が可能になるので、サインを悪用されるリスクも軽減できます。

そして、クレジットカードが使えなくなったときにも慌てないで済むように、クレジットカード会社のHPから、カード会社が提供しているセキュリティサービスについて目を通しておくことが必要です。

三井住友カードをはじめとするカード会社では、カード紛失や盗難といったトラブルへの対応デスクが設置されています。自分が利用しているクレジットカード会社でトラブル対応してくれることを知っていれば、トラブルに見舞われても早急に対応し、被害が広がらないようにすることが可能です。

貴重な海外滞在をより楽しいものにするためにも、クレジットカードを利用するときにはより安全な場所で利用するとともに、事前の準備をこころがけていただけますと幸いです。

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