海外でクレジットカードを使うなら換算日も考慮に入れておこう

海外でクレジットカードを使う時の注意点

どうして換算日を考慮する必要があるの?

海外でクレジットカードを使った後、届いた請求書を見て「あれ?こんなに使ったっけ?」と思ったことはありませんか?

もちろん、日本円に換算する際の手数料はプラスされていますが、それでも思っていた金額と計算が合わない、しっかり為替レートも調べていたのに…そんな時は、換算日を正しく理解していなかったのかもしれません。いくら海外でカードを使った時が円高でも、換算日のタイミングでそうではなかったら意味がないのです。

それでは、まず初めに「そもそも海外でクレジットを使ったらどんなふうに請求されるの?」「為替レートと換算日ってどんな関係があるの?」という人のために、海外でのクレジットカードの利用と請求についてご説明します。

海外でクレジットカードを使った場合の請求の流れ

海外でクレジットカードを利用する時は、基本的には現地の通貨で支払いをし、その後、現地の加盟店がクレジットカード会社に利用料を請求します。そしてクレジットカード会社は現地通貨での利用料を日本円に換算して使用者に請求するという流れになります。

この日本円に換算する段階で為替レートが使われますが、その仕組みを簡単に言うと円高の時はお得になり、円安なら損をするということです。この為替レートをしっかりチェックして買い物をする時に想定していたクレジットカードの利用料と、実際に請求額が大きく違う時は、換算日のタイミングを間違えているかもしれません。

換算日は購入日ではないので注意が必要

間違えやすいのは、クレジットカードを利用した日=換算日ではありません。換算日はクレジットカード会社によっても違いますが、多くは現地の加盟店からカード会社に請求が届いた日となっています。

つまり、2〜3日、長ければ10日ほどの誤差が生じているということになります。その間に為替レートに変動があれば、請求額が思っていた金額と違うのは当然なのです。

もちろん日本円に換算する手数料が上乗せされて請求されているので、お得に利用したいならそれぞれのクレジットカード会社の手数料の割合を調べておく必要がありますが、それに加えて為替レートでの円換算の誤差も頭に入れてカードを利用しましょう。

それぞれのカード会社の換算日とは?

換算日を比較してみました

それぞれのクレジットカード会社の換算日を比較してみました。海外で利用するカードを選ぶ際の参考にしてみて下さい。

  • VISA・・・売上データがVISAの決済センターに到着した日。利用日から2~4日後が目安。
  • JCB・・・JCBが海外の加盟店などに、利用代金の支払い処理を行った日。利用日から約3~10日が目安。
  • Mastercard・・・Mastercard Worldwideで売上データが処理された日。

それぞれ換算日の設定は違いますが、カードを利用した日ではなく、長ければ10日以上タイムラグがあることを覚えておいて下さい。買い物の利用料が大きければ大きいほど、為替レートの変動で金額が変わってきます。請求書が届いてショックを受けることのないよう、円換算に誤差があることを考慮に入れておきましょう。

海外でのクレジットカードは利用した方がお得?

そもそも、クレジットカードの利用料や為替ルートの変動で請求額が変わるのは面倒くさい、いっそ海外では現金の方がいいんじゃないかと思うかもしれません。ですが、ほとんどのクレジットカードにはポイント還元があるというメリットがあるので、大きな買い物をする時はカードの方がお得だといえます。

しかも、現金の場合は現地通貨に両替する事務手数料がかかります。金券ショップで両替するにしても、銀行でするにしてもクレジットカードの手数料よりかなり高くなってしまうのです。両替する金額が高くなるほど手数料も高額になるので、カードが使えないような小額の支払い用として現金を用意し、それ以外はクレジットカードを使うのがお得だといえます。

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