海外で使用予定の私のクレジットカード、署名のポイントは?

クレジットカード裏面の署名はなぜ必要?

海外に行く際には、盗難などのトラブルに巻き込まれた場合の被害を軽減するためにも、持ち込む現金は少な目にしてクレジットカードを上手に活用したほうがいいという話をよく聞くと思います。

確かに、北米や欧州であればクレジットカードはレストランやコンビニなど様々な場所で使用することができる上に、財布を掏られた場合でも現金が少なければ、その分被害は小さくなります。ところで、何かと便利なことが多いクレジットカードですが、クレジットカードの裏面に注意を向けたことがない方も多くいると思います。

クレジットカードが送られてくると、裏面に「署名のないカードは使用できません」という但し書きがあるのをご存じでしょうか。大抵かなり小さな文字で書かれているのでつい見落としがちですが、クレジットカードを使用するとき、特に海外で使用するときには署名の有無がかなり重要になってきます。

今回は、クレジットカードの署名が持つ意味と、署名をするときの注意事項について考えてみましょう。

クレジットカードが届いたら、署名をせずに使用を開始したという経験を持つ方は多いと思います。
実際に、クレジットカードが手元にあれば、署名をしなくてもオンライン決済に活用することはできますし、外で使用してもお店の人が署名欄まで確認されないということも多々あるでしょう。

ただ、海外でクレジットカードを使用する際には、裏面の署名が大きな意味を持つようになります。というのも、カードの署名とレシートへの署名を照合して本人確認を行うためです。

また、中には偽造クレジットカードが流通している地域もあるので、裏面の署名がないと偽造カードではと怪しまれるという一面もあります。

最近ではICチップ搭載のクレジットカードが普及したことで、暗証番号さえ覚えていれば署名をしなくてもいい場面も増えましたが、上にも記載しております通り署名のないカードは使用できないというルールがありますので、ルールに則ったうえでクレジットカードを活用しましょう。

クレジットカード裏面の署名は漢字がいい、それともローマ字?

クレジットカードを使うことに慣れていない人にとっては、裏面の署名をどうするかというのも悩みどころでしょう。海外でも使うかもしれないから、署名は海外の人でもわかるようにローマ字にしたほうがよいか、それとも日頃から書き慣れている漢字にしたほうがよいか…

正解はどちらでも問題ありません。極端な話をすると、ひらがなでもアラビア文字でもハングル文字を使用しても大丈夫です。

また、本名が長いので通称を使いたいという方は、通称で書いても問題ありません。要は、カードを使用した人とカードを所有している人が一致していることを証明できればいいのです。ただ、クレジットカード使用時の署名において、注意しなければならないことがあります。

それは、カードの裏面に使用した書体と同じ書体で署名を行うこと、そして署名を模倣されないことです。

まず同じ書体で書くことについてですが、カードによって書体を変えていて、カードの裏面の書体とカード使用時の書体が違うとなると、このカードは盗んだものではという疑いをかけられてしまうことがあります。カードを使用する際には、常にカード裏面の署名欄で使用している書体を確認してから使用するようにしましょう。

署名の模倣についてですが、特にローマ字のブロック体など外国人でもなじみがある書体で署名している人は注意しましょう。みんなにとってわかりやすい=模倣しやすい、となるからです。クレジットカードを海外で使用する人は、署名を漢字のほうがいいという考えの背景には、漢字であれば模倣されづらいという点があります。

署名における注意事項として書体の一致と模倣されないことを挙げましたが、追加をすると書き慣れている書体で書くというのがあります。

ぎこちなく署名をしているとかえってお店の人に怪しまれるでしょうし、カードを使用する度に慣れない手つきで書いているのも格好いいものではありません。クレジットカード使用時には、他人に模倣されない書体でスラスラと署名できるように心がけましょう。

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