海外でクレジットカードの盗難被害に遭った時の対処法

慌てないことが肝心

適切な対処が功を奏する

海外でクレジットカードの盗難に遭ってしまった場合には、まずなによりも落ち着くことが肝心です。当然のように感じられるかもしれませんが、慌てて探し回っている時間にも、悪用されてしまうリスクがどんどん上昇していきます。場合によっては不正に利用されて、身に覚えがない高額な請求がくることも。被害を抑えるためには、慌てず適切な対処をすることが大事です。

カード会社に連絡する

カード会社へ盗難の事実を連絡しましょう。各カード会社には、カードの紛失や盗難時に対応した緊急サポートデスクがあります。少しでも早く連絡をして、カードの利用停止と再発行の手続きをしてください。緊急サポートデスクは、どのカード会社でも24時間365日受け付けていますので、できるだけ早く連絡をするようにしましょう。

全てのクレジットカードには基本的に盗難保険が付帯しているので、運悪く不正利用されてしまったとしても事実上の被害額はゼロとなりますが、カード会社としても被害を最小限にするために盗難が判明した時点での連絡を推奨しています。

現地の警察に被害届を出す

明らかに盗難とわかっている場合には、現地の警察に被害届を提出しましょう。これはカードの再発行手続きに関係しませんが、カードと一緒に貴重品も盗まれてしまった場合には保険が使えることがあります。

盗まれたカードに付帯している保険を使う時には警察への届け出が必須になりますので、被害届は絶対に提出するようにしてください。届け出をする時にはパスポートとビザが必要になります。ビザやパスポートなどもクレジットカードと一緒に盗まれてしまった場合には、領事館や総領事館に行ってから警察に届け出ることになります。

警察に届け出をしたいけれど、現地の言葉がわからないという時には、在外公館の助けを求めるというのも手です。届け出についての助言や弁護士、現地通訳などの情報提供もしてくれます。

カード会社に連絡するメリット

スムーズな再発行ができる

すぐにカード会社に連絡することで、カードの再発行がスムーズに行えるというメリットがあります。普段何気なくつかっているクレジットカードでも、なくなるとなれば急に不便を感じるようになるものです。

通常、連絡から1~3営業日で、緊急カードを再発行してくれます。これがないと、異国の地でキャッシュが足りなくなってしまうという事態に陥ってしまう可能性も。なお、緊急カードの受け取りの窓口は各国にあります。

海外渡航をする前に確認しておきたいこと

海外に渡航する前には、

  • 現地のサポートデスクの有無
  • 盗難にあった場合の連絡先
  • 補償内容、緊急カードの発行や緊急キャッシングに対応しているか
  • 大使館、総領事館の所在地

などについて、しっかりと確認しておきましょう。
海外渡航においては、クレジットカード盗難後の速やかな対処も重要ですが、事前の準備や確認も同じぐらい大事だということを覚えておいてください。ここに記載してあることを渡航前に確認しておくだけで、万が一の事態が発生した時には大きく役に立つことになります。

VISAなら海外からでもVISA社に連絡ができます

VISAカードには、「VISAグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービス」があります。本来であれば、各カード会社に連絡をするべきですが、海外からでも直接VISA社に連絡してカードの利用停止をしてもらうことが可能です。

手続きなどの会話は全て日本語に対応しているので安心です。利用するにはカード情報が必要になるので、海外に行く前には念のために「VISAグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービス」の連絡先や、カード情報(カード番号・発行会社)をメモするなどの準備をしておきましょう。

「ANA VISA」カードなら、海外でのカード盗難時にも24時間オートコレクトコールで迅速に緊急カードを発行してくれます。さらに、キャッシング利用枠の範囲内で現地通貨を用立ててくれる緊急キャッシュサービスもありますよ。

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